FC2ブログ

サスペンションセッティングの基本

う~む。

これは個人的な話のやりとりが出てくるもんで、書くか書くまいかさんざん迷ったんですが・・・

他の皆さんにも知っておいてほしいことなので、書くことにしました。

(ご本人の許可は取りました(^_^;))



まあ、サスペンションセッティングと言ったって、難しいことを書くわけじゃありません。

セッティング以前の「基本のお話」です。

(セッティングは応用ですから)



先日、ある125モトクロッサーのリンクグリスアップをしました。

ぜんぶ組み上がって、「さて、ちゃんと動くかな」とシートを押してみると。


あ。

沈んだまま戻ってこない・・・


あれ~、おかしいな~と、各ベアリングの動きを一つずつチェックするも正常。

でも、ぜんぶ組むと動かない・・・

う~ん、なんでだろう・・・と悩むが・・・


もしかして!

ダンパーの減衰調整?


ピンポーン。

正解です。


リバウンドアジャスタがいじってある・・・

これじゃあ、サスが動かなくて当たり前。

それを標準に戻すと、何事もなかったように動いた(^_^;)



さて。

ここからが本題です。


その後、オーナーに「もしかして、このまま走ってたんですか?」と聞くと、そうだと言う。

「よく、この状態で走ってましたね・・・」と言うと、「試しに減衰をいじって走っていた」とのこと。


まあ、ここまではいいでしょう。

試してたんだから。



で。

この後。


サスペンションというのは、

「スプリングがまず根本にあって、ダンパー(減衰)はスプリングの動きを調整するためにあるんです」

「だから、減衰だけをいじっても意味はないですよ」

といった説明をしました。

(微調整したりもしますが、あくまで「微」です)



が。

その後に出てきた言葉が問題・・・


「モトクロッサーをエンデューロに使うとサスが硬いから、軟らかくしたんです」

「仲間もやってます」

とのこと・・・


根本的に間違ってます(^_^;)



そこで、

「減衰をいじっても、サスは軟らかくはなりません」

「では、何が変わるかと言うと、サスが動くスピードです」

「コンプレッション(縮み側)は、サスが沈むスピード。リバウンド(伸び側)は沈んでから伸びるスピードです」

「この場合は、リバウンドアジャスタ(戻り)を締める方向(強め)にしてますから、沈んでから伸びてくるまでのスピードが遅くなる=減衰が効き過ぎ=最も締めればサスが動かない状態ということです」

「ちなみに、これを逆に緩める方向(弱め)にすると、沈んでから伸びてくるまでのスピードが速くなる=減衰が効いていない=最も緩めればバネだけのビヨンビヨン状態です」

「サスを軟らかくしたいのなら、根本であるスプリングの調整をするか、それで足りなければソフトスプリングに交換するしか手はありません」

といった補足説明をしました。

(細かく言えば、フロントとのバランスを取らないといけませんが)



これは、ダンパーの減衰調整でサスが硬くなったり軟らかくなったりするとサービスマニュアルに書いてあったり、ダンパー本体の調整部分にH(ハード)S(ソフト)なんて書いてあるので誤解しやすいんですよね(^_^;)

(先に書いたように、微調整に使うというのは間違ってませんけどね)



という、基本的なサスペンションのお話でした。






関連記事


コメント
若い頃を思い出しました(十代の頃)

何の知識も無くてデタラメなセッティングをしてたんですが、その中でもサスのセッティングが一番難しくて、根本的にサスの役割を解って無くて試行錯誤で減衰イジって余計に乗りにくくなって結局ノーマルに戻して走ってたものです

キャブにしてもセッティングで迷宮入りして結局ノーマルのセッティングにしてました

理屈が解って無かったから「触らぬ神に祟りなし」でノーマルにして走ってました

大人になれば聞いて理解出来る話も子供の頃は理解出来ずに見切り発車で自分でイジってみて余計乗りにくくしちゃうもんでした

この日記を読んで恥ずかしながら今頃になってサスの働きを再認識しました(汗

勉強になります!


追伸

相模原営業所の担当は来ました??
2009/04/12(日) 22:38 | URL | 疲労困憊@王子 #-[ 編集]
ははは(^_^;)
無理もないです。

仕事でやってる私でも、サスの基本的な構造を理解したのは、オフに本格復帰した30代半ばのことだったりしますから(^_^;)


それに、最近書いてるタイヤなんかについてもそうですよね。

今までは「ブロックが高くて隙間が広ければいいや」ぐらいにしか思ってなかったんですが、トライアルタイヤを履いてみて、その考え方が変わりました。


トラタイヤはその最たるものですが、ブロックの高さや間隔以外にもコンパウンドやサイドウォールの硬さによってグリップ力が大きく変化する。

滑っているのが当たり前のオフロードでも、路面によってハード~ソフト路面用のタイヤを使い分けなきゃいけないんだな~なんて改めて感じてます(^_^;)


よく「物に頼らない」なんて書いてますから、こんなことを書くと矛盾しているように感じるかもしれませんが、「基本を理解する」という事と「物に頼る」というのは違うんですよね。

基本を理解せずに「聞きかじった情報や先入観」で物を使っても、それを使いこなせないばかりか、スキルアップの障害にもなる。


要は「考えて物を使え」っていうことです。

(耳の痛い人が多いんじゃないでしょうかね(^_^;))



2009/04/13(月) 12:53 | URL | 管理人ghost #fZQeSxjk[ 編集]
あ。忘れてた(^_^;)

相模原営業所の担当さんは、まだ来てません。


ついでに・・・

今日は、フロントに入れたトラタイヤを試しに行ってきますよ^^
2009/04/13(月) 12:56 | URL | 管理人ghost #fZQeSxjk[ 編集]
コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
http://ghost42.blog21.fc2.com/tb.php/1061-8422234d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


  1. 無料アクセス解析