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フォームを維持する筋力とは?

人間の筋肉を大きく2種類に分けると「アウターマッスル(外側の見える筋肉)」と「インナーマッスル(内側の見えない筋肉)」になります。


※アウターマッスル

体を動かすための筋肉で、大きな力が必要な時や使っている力を維持する持久力に使います。

「背筋」「大腿筋」「上腕筋」等

※インナーマッスル

姿勢を維持するための筋肉で、力を抜いて動作する時や反射神経にかかわる動作時に使います。

このインナーマッスルは全身の関節にあり、骨と骨をつないでいます。

主なものは肩から背中の「棘上筋」「棘下筋」「肩甲下筋」、背骨の「回旋筋」「多裂筋」、骨盤の「腸腰筋」「腹横筋」等です。

(腸骨筋(骨盤と大腿骨をつないでいる筋肉)と、大腰筋(背骨と大腿骨をつないでいる筋肉)を合わせて腸腰筋と呼びます)



「フォームを維持する筋力」は、主にこの「インナーマッスル」です。

フォームを維持するのに使う関節は、全てが骨に密着したインナーマッスルによって支持されています。

(手首/肘/肩/腰/股/膝/足首等)


インナーマッスルが発達していると力を使わずにフォームを維持(関節を固定)できるので楽に走れます。

そうでないとアウターマッスルの力を使って耐えなければいけないので限界が低く疲れてしまいます。

(これが背筋/大腿筋/上腕筋等のアウターマッスルの筋肉痛という形で表れます)


インナーマッスルを鍛えるには「前傾くの字フォーム」のスタンディングで走り続けることが有効な練習方法です。

それを続けていれば自然と必要な筋肉に負荷が掛かり「フォームを維持する筋力」がついてきて楽に走れるようになります。


※足腰を完全に伸ばし切った棒立ちや踵を落とした楽な姿勢では負荷が掛かりませんし、「前傾くの字フォーム」を作れていないと効果がありません。



・・・・


「Q&A」


Q/スタンディングだけでは上半身は鍛えられないのでは?

A/上半身を動かさなくても済むような所を走っているだけでは鍛えられません。

出来るだけ条件の悪い所(ガレ場/玉砂利/サンド/マディー等)を走ることや、コブを越えたり段差を上り下りすることで鍛えることができます。


Q/では、アウターマッスルは必要ないのか?

A/必要です。

インナーマッスルは関節を固定する筋肉ですから、関節を動かす時や大きな負荷が掛かった時にはアウターマッスルを使います。

上手い人は皆一様にアウターマッスルが発達していて筋肉質ですし、実際に私の体も全身のアウターマッスルが発達してきています。

レースの入賞やプロを目指すのならば、バイクに乗ること以外のトレーニングでインナーマッスルとアウターマッスルをバランスよく鍛えることが必要です。


Q/関節を固定するだけじゃ上手く走れないんじゃないの?

A/そうです。

関節を固定させるのはあくまで体を安定させるためです。

バイクを操作したりバランスを取ったりするためには関節を動かさなければいけません。

ですからテクニック以前の問題とも言えます。


Q/体力的に劣る女性や子供は?

A/女性は体の特性上、男性よりも筋肉がつき難く、つく筋肉の量も限られているので上達に時間が掛かり限界も低くなります。

子供は体が小さく体重も軽いので大人よりも体に掛かる負荷が少なくなります。

体が成長途中にあるので筋肉がつきやすく上達も早くなります。


Q/バイクに乗るのにフォームを維持する筋力が必要だなんて聞いたことがないけど?

A/私の知る限り、バイクテクニックの解説ではフォームの維持(関節の固定)までしか説明されておらず、それを維持する筋力に関してはほとんど触れられていません。

このコラムを書くに当たって調べた多数のサイトでもバイクに関係する記述は皆無でした。

他のスポーツでは筋肉の重要性が科学的に研究されていますが、バイクはスポーツとして認識されていないようです。


Q/なんでバイクに乗るのにフォームを維持する筋力が必要だと思ったの?

A/多くの人を見てきた経験と、私自身の経験からです。

上手い人はバイクを操作するテクニックが優れているのはもちろんですが、それだけでは語れない違いを感じていました。

それは微妙なフォームの違いです。

同じようなフォームをしていたとしても、上手い人は皆一様にフォームがしっかりしていて、そうでない人とは明確な違いがあります。

これには色々な言い方がありますが、例えば「カキッとしている」or「フニャッとしている」または、体のラインが「直線的」or「曲線的」とも表現できます。

わかりやすいところでは股関節(足の付け根)周りのラインです。

上手い人のフォームを横から見ると股関節を中心に上半身と下半身が直線的に分かれているのですが、そうでない人は曲線的で区切りがありません。

私自身やアドバイスしている初級者の人達もそうです。

昔の私は体のラインが曲線的なフォームでしたが、フォームと関節の固定を意識するようになってから直線的なフォームになりました。

アドバイスしている初級者の人達も上手くなるにつれてフォームがしっかりとしてきています。

これらは「フォームを作る意識」だけでは解明できないものでしたが「フォームの維持」「関節の固定」「インナーマッスル」この3点が結びついた時に謎が解けました。


Q/アウターマッスルが発達していればフォームがしっかりして見えるんじゃないの?

A/表に見える筋肉量の違いでフォームが変わって見えるのではありません。

各関節(骨格)で体が折れているかどうかで見え方が変わってくるのです。


Q/アウターマッスルを使っても力を入れれば体を固定できるんじゃないの?

A/固定をすることはできますが、力を使っているので疲れますし、力を抜くと不安定になってしまうので体を動かさなければいけない時に動かせません。

インナーマッスルで骨格を固定し、アウターマッスルで関節を動かす。

この意識が大切です。


Q/フォームを維持する筋力とテクニックはどちらが重要?

A/どちらも重要です。

スタンディングで色々な所を走ったり練習したりしながら、同時にテクニックを身につけていくのがベストです。


Q/なんで「前傾くの字フォーム」を作れていないと効果がないの?

A/「骨盤が寝て腰から体が曲がったフォーム」では背筋/大腿筋/上腕筋等のアウターマッスルを使ってしまいます。

それではインナーマッスルを鍛えられないので効果がないのです。


Q/どの位乗ればフォームを維持する筋力がつくの?

A/これは人によってスタートラインが違うので一概には言えませんが、私の経験では中級の下程度のレベルまで来るのに、1日2~3時間で期間にして2年、回数で40回ほどです。

(下手でしたが、オフロードの経験が7年ほどありました。レベルで言えば初級の中ぐらいでしょうか)

最近の経験では、1日2~3時間x4回ほどの走行で安定感の向上と筋肉の増加を感じられました。


Q/自分は体力がないから無理・・・

A/日常生活を営める体力があれば大丈夫です。

自慢じゃありませんが、私は体力がありません。

若い頃にスポーツの経験が有る訳ではありませんし、今もバイクに乗るだけで他に運動もしていません。

(仕事も座っている時間が大半ですし、車移動なので歩くこともほとんどありません)

最近は自分の足で走るなんていう必要性がないので試していませんが、たぶん100メートル全力疾走したら倒れるでしょう。

ですから「自分は体力がないから無理・・・」なんていうことはないんです。

努力をすれば今の私と同じレベル(中級の中程度)までは必ず来られます。


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コメント
バイクに乗る時間の無い生活なので、日常生活で腰を折る、といか背骨を曲げないように気をつけています。
が、めっちゃ疲れますわぁ。
インナーマッスルが軟弱なんですね。
しかし、女性の筋肉・・・は疑問。
アウターマッスルは誤魔化す為に必要なものでそれに頼らない女性の方が上達が早いケースもあるってのは昔から言われていたような・・・
インナーマッスルは男女の差より日常生活の差じゃないかなぁ。
ウチのカミさんは背中曲がらないんですわ。
俺は疲れるのであの姿勢が維持できない(^^;

あれ?、なんか変な画面出てきた。
2007/09/22(土) 08:16 | URL | のび #-[ 編集]
私は長時間スタンディングできないです。15分のスプリントでも後半タレてきて座り乗りに移行したりしてます。開け開けのストレートにギャップが多いコースだと握力も15分持たないことがあります、いわゆる腕上がりに悩まされてます。大きいシングルジャンプがあるコースでは後半着地時に上半身がペチャンとつぶれたり。
最近は体重が軽ければ負荷も軽かろうとそっちに努力してみるのもアリかなあなんて考えてます。
2007/09/23(日) 01:29 | URL | ハラケン #-[ 編集]
>のびさん
>>女性の方が上達が早いケースもある
あ~、そんな話は聞いたことがありますね。
もうちょっと調べてみます。
>>インナーマッスルは男女の差より日常生活の差じゃないかなぁ。
それはのび家特有のもののような気が・・・(^^;

>ハラケンさん
ハラケンさんの場合はペースやジャンプの大きさが違いますから(^^;
でも、体重が軽ければ負荷は減るでしょうね。
2007/09/26(水) 23:28 | URL | 管理人ghost #fZQeSxjk[ 編集]
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